「“あなたのため”って言葉が苦しかった|親子関係に悩むママへ ~「愛の言葉」が、重荷になることもある~

子どもの頃、何度も言われたこの言葉。
そのたびに、胸がギュッと締めつけられた。

「ありがとう」って思えない私が、
なんだかひどい人間のように思えて、苦しかった。

あの言葉が、“愛”ではなく、“コントロール”に聞こえていたんです。

・「あなたのために我慢してきたのよ」
・「あなたが幸せにならなきゃ、お母さんがかわいそうでしょ」
・「そんなことするなんて、恩知らずね」

…そう言われるたびに、
私はどんどん自分の気持ちを置き去りにしていった気がします。

子どもは、
「私の気持ちより、親を優先しなきゃ」と感じてしまいます。

そうやって少しずつ、
“自分の本音”を見失っていくんです。

・本当はやりたくなかった部活を続けた
・行きたくなかった大学に進んだ
・「いい子」でいることで愛されようとした

気づいたら、
「私の人生なのに、私がいない」と感じるようになっていました。

ある日、子どもに対して、
無意識に「あなたのために…」って言いかけた自分がいました。

その瞬間、ハッとしたんです。

「それって、私が安心したいだけじゃない?」

その言葉は、
本当に子どもの心を見ているんだろうか?

“愛”のつもりでかけた言葉が、
相手の“自由”を奪うこともある。

そう気づいたとき、私は
「あなたのため」という言葉の使い方を、見直すようになりました。

・「ママはこう思ってるけど、あなたはどう思う?」
・「ママも不安だけど、あなたの気持ちも大切にしたい」
・「ママがこう言ったのは、心配だったから。でも無理にはさせないよ」

“愛”を伝えるには、相手の心を聴く余白が必要なんだと、今は感じています。

“わかろうとする気持ち”があるとき

モヤモヤの正体は、
もしかしたら過去の自分の声。

その声に気づけたあなたは、
もうすでにやさしい連鎖”のスタートラインに立っています。

あなたがもし今、
「私も同じように“あなたのため”って言いそうになる」
そんな不安を抱えていたとしても、大丈夫。

それは、愛をちゃんと見つめ直そうとしている証拠です。

思いがけず過去の言葉をなぞってしまっても、
気づいて、またやさしい言葉に変えていけるなら、
親子関係は、いつからでも育て直せます。

どうかそのやさしさを、まずは自分にも向けてあげてくださいね🍀