自己否定が止まらないあなたへ|アダルトチルドレンだった私が変われた理由 ~できない自分を責めるより、まずは一緒に立ち止まろう~

「また怒っちゃった…」
「私ってダメな母親かも」

子どもを怒鳴ってしまった夜。
寝顔を見て、静かに涙がこぼれる。

…そんな日、ありませんか?

「他のママはちゃんとしてるのに」
「私って、母親に向いてないのかも」

そんなふうに、
自分を責める言葉が頭の中をぐるぐるめぐる。

もしそれが毎日のように続いているなら、
もしかしたら——
“自己否定グセ”が強くなってしまっているのかもしれません。

表面では笑っていても、
心の中では「また失敗した」「ちゃんとしなきゃ」と自分を責め続けていた。

それは、子どものころからしみついた思考グセ。

・できたことより、できなかったことに目がいく
・ほめられるより、怒られない選択をする
・少しのミスでも「全部ダメ」に感じる

アダルトチルドレンの多くは、
子ども時代に“条件つきの愛”を受けて育っています。

・いい子でいること
・ちゃんとしていること
・期待に応えること

そんなときだけ、受け入れてもらえた。
逆に、できなければ愛されないような気がした。

その記憶が、大人になった今も無意識に影響しているんです。

「あなたは、もう十分がんばってるよ」

この言葉が、心に深く残っています。
「がんばってね」はよく言われてきたけれど、
「もう、がんばらなくていいよ」って言われたのは、たぶん初めてでした。

涙があふれて止まらなかったのを、今でも覚えています。

自分を責めているとき、
「またやってしまった…」と落ち込む代わりに、
「あ、いま私、自分を責めてるな」と気づいてあげる。

たったそれだけで、心のダメージが少し和らぎます。

そして、自分にやさしく声をかけてみてください。

・「今日もここまでよくやったね」
・「失敗したけど、またやり直せばいいよ」
・「そのままでも、私は私でいいんだよ」

最初は、しっくりこないかもしれません。
でも、毎日くり返しているうちに、少しずつ心がゆるんでいきます。
「もしかして…本当にそうかも」って思えるようになるんです。

「できない私」を許せるようになると、
「できない子ども」も、許せるようになりました。

前よりも、笑って向き合える時間が増えた。
失敗も完璧じゃないところも、まるごと受けとめ合える関係になったんです。

完璧じゃなくていい。
優しくできない日があってもいい。
何もかもに疲れて、涙が出る日があってもいい。

あなたは、そのままで、大切な存在です。

がんばってきたその心を、
まずは、あなた自身が受けとめてあげてください。

あなたは、十分に愛されていい人なんです。